2011年10月7日

久しぶりにコンサートへ♪


職場の後輩ちゃんから「海上自衛隊東京音楽隊」の演奏会のチケットをもらって、一緒に連れてってもらいました。

場所は錦糸町にある、すみだトリフォニーホール(大ホール)。
このホールにははじめて行ったのですが、一見東武ホテルしかないように見える建物の中にあるのに、実はパイプオルガンもある本格的なコンサートホールです。

さて、自衛隊の「音楽隊」は陸自21・海自6・航空5の専従音楽隊があるそうです。

内訳は、陸自は防衛大臣直轄部隊:中央音楽隊(朝霞)、方面直轄部隊:札幌・仙台・朝霞・兵庫・熊本、師団直轄部隊:第1~第15音楽隊。
海自は東京音楽隊(世田谷)、方面直轄部隊:大湊・横須賀・舞鶴・呉・佐世保。
航空は航空中央音楽隊(立川)、方面直轄部隊:三沢・静岡・福岡・那覇 となっているそうです。



つまり、今回誘ってもらった「海上自衛隊東京音楽隊」は、実は防衛大臣直轄の音楽隊で、海上自衛隊を代表する「セントラルバンド」として編成され、今上天皇即位の礼や皇太子殿下ご成婚パレード、在位20年をお祝いする国民祭典等の国家的行事で演奏をしているそうです。

そして、音楽演奏を主な任務としてはいても「海上自衛隊の部隊」なので、他の隊員と同じく自衛官の採用試験を受けるそうですし、入ってからも自衛官の基礎である戦闘訓練や射撃、各種規則等の座学もあるそうです。その上で「演奏」という特殊技術を持っていなければいけないので、入るための「オーディション」もあるようです。



音大を出ても就職口もなかなかないということもあり、国家公務員である自衛隊の音楽隊というのは音大生にとってものすごく人気がある「狭き門」なのだそうです。

だから、隊員のほとんどが音大卒のようですし、相当レベルも高いのだということです。

そして、自衛隊ならではだなぁ・・・と思ったのが、パンフレットをめくってまず目に入る指揮者の肩書き・・・ 「東京音楽隊長 2等海佐 ~」     え~、海佐ぁ? 階級がついてる!

それで、演奏者のメンバー紹介をみると・・・おぉー! 海士長に1~3等海曹に1~2等海士。みんな階級がついてる☆

 演奏会のテーマも「日本の心 復興への祈り」。
日本人であることに誇りをもたせるようなナレーションとともに演奏をすすめていく手法は、いかにもナショナリズムをくすぐるなぁ・・・という感じです。


そういえば、もうずいぶん前に武道館で毎年行われる「自衛隊音楽祭」のチケットが当たって、聴きに行ったことがあったのですが、それは陸海空のすべての音楽隊の精鋭が、ドリルチームまで参加するような大がかりなもので、入隊者の勧誘活動も兼ねているのか青少年がチケット当選率が優遇されていて、その上それこそ天井から巨大スクリーンを下げて「カッコイイ」戦闘訓練シーンをばりばり流して、音楽とともに愛国心を思い切りくすぐっていたっけな・・・

で、実際の演奏は・・・


仕事を定刻に終わらせてダッシュで飛び出しても開演には間に合わないので、最初の2曲は聴けなかったのですが、前半(第1部)で聴いた2曲はとても現代風で、特に「吹奏楽のための『風の国』」は日本の風や音を表現した野心的な曲が故に、難しくて賛否両論かな・・・という気がしました。

ちなみに、私は久しぶりに「音を聴く」というよりも「響き」やいかにも日本的な「風」の感覚をを感じることのできる演奏で、よかったと思いました。

2曲目の「夢燃ゆる、紅き空に」は真田幸村の「夢」をモチーフに書かれたもので、真田幸村ゆかりの長野県上田市で演奏されたそうです。
パーカッションをふんだんに使った(5人がかり!)、切れのいい、かっこいい曲です。

よくよくパンフレットを見たら、作曲者はこの音楽隊の隊長さん(=指揮者)の河邊一彦さんでした。



第2部は「東京オリンピックマーチ」「大河ドラマ『江』のメインテーマ」「宇宙戦艦ヤマト」「愛燦燦」「久石譲メドレー」といったラインナップで、それはそれでなじみのある曲ばかり(歌まで入って!)。

広報活動でイベント出演や巡業向けのプログラムかなぁ・・・という感じでした。
歌まで出てきたのにはびっくりしましたが、本格的なソプラノで、バックにフルの吹奏楽編成従えて気持ちよさそうだなーと思って見てました(笑)

終了21時。久しぶりのコンサートで、余韻に浸りながら美味しいものでも食べに行きたかったんだけど、会場から家まで遠くて直帰でも11時すぎてしまうのであきらめ。

でも、すごくよかったです。また誘ってね、後輩ちゃん!




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