2013年8月3日

やってきました奈良井宿! ~西・山の会 下見行1~


地元のお友達に誘われて参加しだした地元の小さな山歩きの会「西・山の会」。


年に2回、春と秋の山登り例会と、無事な下山を祝う「飲み会」くらいの活動の、本当にお気楽な会なので、考えてみたら最初に参加してからもう4年くらい経っているかも。。。

毎回参加しているので、だんだん常連さんたちとも顔なじみになってきたかな~、なんて思っていたら、ついに今年の秋の例会は幹事を仰せつかってしまったー!

やば・・・ついにきたか☆

まぁ、1人でやるわけではなくて、いつも誘ってくれるお友達も一緒に4人で幹事をやるので、多少気は楽なんですが・・・

それにしても毎年春の例会は日帰りだけど、秋は1泊でそれなりの山に行っていて、この秋はすでに行き先が前任の幹事さん権限で決まっていて、なんと「木曽御嶽山」・・・



木曽御嶽山~?3000m級のお山じゃありませんか~!

そこに大型バスをしたてて40人くらいの人数を連れて行くという・・・ちょっとしたツアーガイドなみのことをしなくちゃならないというわけで。

これはちゃんと下見をして行程をセットしないとやばいよね、ということで幹事4人で車を飛ばして下見にいくことにしました。



前泊で現地に入って、山自体には2日目の早朝から登るので、1日目は移動日。

・・・だけでは面白くないので、お昼ごはんは途中の奈良井宿で散策がてら済ますのがいいんじゃないか、ということでまずは奈良井宿へ。

奈良井宿は中山道六十九次の34番目、木曽路に入ってからは江戸側から2番目の宿場で、江戸時代「奈良井千軒」といわれるほどにぎわっていた様です。

現在でも重要伝統的建造物群保存地区として、当時の町並みが保存されています。

まずは国道19号線沿いにある「道の駅奈良井木曽の大橋」に車を止めて、「木曽の大橋」を超えて奈良井宿へ。

この「道の駅~」は、普通あるような商業施設はまったくありません。
だから、どうみてもただの「木曽の大橋見学用駐車場」(笑)

新しいつくりではあるものの、橋脚を持たない太鼓橋としては日本有数の大きさと総ヒノキ作りの美しさを誇る「木曽の大橋」を堪能するにはいい場所です。

・・・が、大型バスを駐車するには狭すぎるし、奈良井宿までは多少歩くなぁ・・・

と思いながらのこのこ歩いて橋を渡り、芝生の広場を横切って線路際の道路を歩いていくと・・・大型バスでも楽~に停まれそうな広い駐車場と国道から入ってこれそうな広い道♪

これならまずバスの駐車と案内はOK~!

次に線路下のガードをくぐり(なぜか水路もいっしょにくぐってる!)、反対側に抜けるとそこはJR東海中央本線奈良井駅のひなびた駅舎。




その駅のあたりが奈良井宿、江戸寄りから「下町」「中町」「上町」と分かれたうちの最も「下町」になります。

ここから先、奈良井川に沿って約1kmの中山道沿いに町並みが続いています。

ここでの今回の私たちの最大のミッションは、例会当日40人のご一行様をここにご案内して散策してもらうための下見と、お昼ご飯の確保!なのですが・・・




うっわぁ~、すごいすごい!タイムスリップしたみたい☆

さすが、重要伝統的建造物群保存地区。
人が住んで手を入れてる家であっても、昔の町並みを保存したり再現したりして残しているので、その昔の宿場町ってまさにこんなだったんだろうなぁ~という、まるで時代劇の中にいるような感じです♪

軒先の佇まいまでこの気配り・・・!





生まれてはじめての奈良井宿。思わず興奮して、当初の目的を忘れてあちこちうろうろ見てまわっては写真をばしばし撮りまくり・・・

・・・はっ!と気がつくとほかの3人がいな~い?




ありゃりゃ、もたもた写真を撮ってるあいだにみんなどんどん先に行っちゃったのかしらん?

あわてて下町を通り抜け、周りを行きかう観光客の間を探しながら中町を走りぬけ、ついに見つけられないまま中町と上町の境目の「鍵の手」まで来てしまった・・・

やばい、これは完全に迷子だわ。。。☆

連絡をとろうとスマホをとりだしたらそこへ3人のうちのひとりのくまちゃんからLINEが・・・「いったいどこにいるのー!(怒)」

実は、私が写真に現を抜かしている間に、くまちゃんたちは着々と使命を果たすべく、途中のお店に入って、40人分のお昼ご飯の交渉中とのこと。




ごめんなさーい(><;)

あわてて指定された場所にとんでいくと、まさにけーこさんとくまちゃんがお店のおばさんに交渉中☆

なんでも例会本番の9月末ごろの奈良井宿は観光客で非常に混むので、観光案内所で教えてもらった40人入れそうなお店はことごとく予約お断りされてしまったとのこと。

で、2人の交渉中、私ともう一人の同行者のなかやまさんはお店の外でぼぉ~っと待つことしばし・・・

ピースサインのけーこさん登場!

予約OK!だけでなく、団体旅行だからといろいろお願いして、本当はお店のメニューにはない組み合わせのセットメニューを作ってもらって、しかもその「試食」ということで、少人数なのに特別にそのメニューを出してもらうことになったという~♪

これが、その特別メニュー。。。



おそばに五平餅、小鉢も3つついて1200円なり!
味もなかなか悪くない・・・ってか、五平餅の胡麻味噌と蕗味噌がめちゃ美味しい!

お店の2階の座敷も確保してもらい、これで例会1日目の観光1ヶ所目とお昼ご飯の確保もできてまずは一安心~☆

ここでのミッションはひとまず終わったので、とりあえずさくさく車にもどるぞ!
・・・となったんですが、え~、生まれてはじめての奈良井宿、もったいないじゃないですか???

と、私がごねまして、寄り道をしてもらうことに。しかも私のチョイスで。
迷子になったうえ、ほとんどお役に立ってないのに、なんてわがままなヤツ(笑)


で、まずは「マリア地蔵」さまをたずねて、宿の中ほどにある大宝寺へ。

一応「拝観料100円」となっていますが、「受付」には誰もいません・・・

自分で箱に100円入れて、パンフレットを持っていくようになっています。

私たちも100円入れて本堂の裏手へまわると、いらっしゃいました、「マリア地蔵」さま。

残念なことに頭部がなくなっています。
胸に赤子を抱いているので「子安地蔵」のようですが、その赤子の顔もよくわからなくなっています。

だた、その赤子の持っている蓮の茎の先端が十字架の形をしていて、その先に花と蕾がついています。


昭和7年に竹やぶの中に埋もれて放置されていたのが発見されたということで、隠れキリシタンとの関係はよくわからないようなのですが、この蓮の十字架から「マリア地蔵」さまとよばれているようです。


次にまわったのが「二百地蔵」。

もと来た道をJR奈良井駅まで戻ってきたところで、ひょいっと高台に続く道の入り口に「→旧中山道杉並木・二百地蔵」という立て札があります。

その立て札に沿ってぐいっと坂道をあがること300メートルほどで・・・

あったー!杉並木♪




舗装のされていない山道の両側に直径50cm以上はありそうな杉の並木が続いています。
これが旧中山道だということです。

奈良井宿は中山道木曽路11宿の中で一番標高の高いところにあり、当時の街道も山々に囲まれていたので、山の奥に向かって鬱蒼とした杉並木が続いていく様子は、江戸時代の中山道もこんな感じだったんだろうなぁ、と想像させます。

・・・が、実際の「当時の面影を伝える」雰囲気のあるのは、写真に写っているこの部分だけ!です(^^;)

日光杉並木や箱根旧街道くらいずっと続いていたらよかったのに。。。

と、ちょっぴり残念に思いながら、こんどは杉並木の脇に広がる「二百地蔵」へ。

うわ、壮観・・・!




奥に地蔵堂があり、その前に200体近くの石仏が(ちゃんと数えてみました!)鎮座ましましています。

案内板によると、これらの石仏はもとからここにあったものではなく、明治期に国道や鉄道を通すにあたって奈良井宿周辺から集められてきたもののようです。

だからなのか、これらの石仏は「二百地蔵」といいながらもお地蔵さまがあまり見当たらず、聖観音や千手観音・如意輪観音といった観音さまの像が多く、スタイルや表情も様々です。

さて、杉並木と「二百地蔵」を堪能して、八幡宮の裏手から境内に入ってお参りをしてたあと、八幡宮の狛犬をひょいっとみて、びっくり☆




片方の狛犬の足の間に、赤ちゃん狛犬がいる~!

察するに、社殿に向かって右側の「阿形」の狛犬がおとーさん、左側の「吽形」の赤ちゃん連れ狛犬がおかーさんなのでしょうか♪

でも、赤ちゃんのいる狛犬って、はじめて見ました(^^;)



人生発奈良井宿(笑)だったので、本当は上町の先にあるという石垣や枡形、街道の石畳も含めて、もっとじっくりゆっくり回りたかったのですが、今回は目的が観光ではなくて「旅行の下見」(忘れてたけど・・・笑)なので、これ以上はわがまま言わずに奈良井宿を後にしました(T^T)。

下見はこの後、病院、宿泊施設、と問題なくこなして、次はいよいよ秋の例会のメインになる木曽御嶽山周辺の下見に入っていきます。。。   (続く)



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