2014年5月11日

蔵造りの町並み、ぶらぶら

母の日当日の朝まで、うちのばあちゃんに今年は何を贈ろうか決められずにいたら、ばあちゃんからリクエスト。
「川越でも行かない?」

なんでも、川越にはいつもじいちゃんと一緒に行くんだけど、じいちゃんはばあちゃんにお構いなしに自分の行きたいところにすたすた行ってしまうので、いつもじいちゃんを追いかけるので終わってしまって自分の行きたいところに行けないんだとか。

だから、「自分の行きたいお店をのんびり自分のペースで回りたい」

んじゃ、たまには女同士で行きますかね~お天気もいいし☆
と、川越でのランチとショッピングで「母の日」とすることにして、さっそく出かけました。


小江戸・川越は城下町です。

太田道灌により河越城が築城され、武蔵国の要衝として扇谷上杉氏や小田原北条氏が支配した後、江戸時代には川越藩が置かれ、歴代藩主には酒井忠勝、堀田正盛、松平信綱、柳沢吉保などの親藩・譜代の有力大名が配され、多くの老中、大老を輩出しました。

また、江戸とは川越街道や新河岸川の舟運で結ばれ、武蔵国の物流と商工農の中心として繁栄をきわめました。

さて、松平信綱の藩政においては、川越城はそれまでの2倍の規模の城郭となり、城下には十ヶ町四門前町の町割りが行われました。
川越城の表玄関として西大手門と南大手門が作られ、西大手門から西に進大通りの先には高札場である「札の辻」が設けられ、個々を軸に碁盤の目状に町割りがされ、袋小路や鍵の手など城下町特有の街路が作られました。

この「札の辻」を中心とした一体が、十ヶ町四門前町のうち城下の商人地区である「上五ヶ町」です。

現在、川越城自体は本丸御殿の一部と富士見櫓跡、中ノ門付近の堀跡の他は、町割りや道筋に面影が残っているくらいなのですが、西大手門跡といわれる川越市役所前から少し西に行ったところに高札場のあった「札の辻交差点」があり、その南側が重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「蔵造りの街並み」です。



ばあちゃんはこの「蔵づくりの町並み」で、縮緬の端布や和柄の布地を買いたいというリクエスト。
交通手段としては西武新宿線本川越駅からの方が近いのですが、うちからだとJR川越線川越駅から。
歩くと遠いし、バスだと混むし・・・なんたって市街地ど真ん中ストライクの立地条件なんで。

まぁ、年寄り(というと怒られるけど笑)を5月とは思えないほどの炎天下歩かせるよりは・・・
と、我が家から1時間車を飛ばすことにしました。。。

川越市内に車を乗り入れるのは剣呑だったので、「札の辻」めがけて裏道をぐるっと迂回。
川越市役所から札の辻まですぐなので、休日でも市役所の駐車場を解放しています(ただし有料)。
市役所に停められなくても、周囲には有料の駐車場がいくつもあります。

GW明けすぐのせいか、休日というのにいつになく人も車も少なめ?
4~5台待ちくらいで、割とすんなり市役所の駐車場に車を入れられたのはお昼ちょっと前

さて、ランチは何にしましょうか?
もちらん、川越といえば「川越いも」ですよね~(笑)

「栗(九里)より美味い十三里半」江戸から川越は約50km(十三里半)なことから、こんなうたい文句で親しまれている川越のサツマイモ。
現在の関東での主要品種は甘みの強いベニアズマだそうです。

ということで、川越ではおいもの料理やお菓子、お酒がいろいろあるんですが、この日は何にも考えないで来てしまったので、まずは蔵造りの街並みを歩きながら、ふと見つけた「いも釜飯」という看板に惹かれて、翠扇亭というお店に入ってみました。



これが「いも釜飯」です。

ふたを開けるとサツマイモメインに栗とかエビとかいろいろな具が乗っていますが、おしゃもじでかきまわすとご飯の中にもおいもが練り込まれてる・・・?
全体的においも風味でうまうま~☆

お店自体は「釜飯」が全然似合わないアンティークな雰囲気のカフェ。
のんびりまたーりとおしゃべりしながら、デザートにおいものソフトクリームをつけて・・・

それでもHPに書いてあるほどの値段じゃなかったですよ(・・)?
(翠扇亭HP)http://www.kawagoe.com/suisentei/imo-kamameshi.html


腹ごしらえもすんで、再び蔵造りの街並みへ。
通りの両側には江戸の町家形式として発達した重厚な耐火建築の「見世蔵」がずらりと並んで、江戸の面影をとどめています。



明治26年(1893年)の「川越大火」で町は壊滅的な被害を受けたのですが、その中で数件の蔵造りの家が焼け残り、その耐火性が実証されたことから、復興に当たって川越の商人たちがこぞって見世蔵を建てたのだそうです。




現在もそのうちの30数棟が残っており、またその間ににレトロな洋風建築が残っていたりと、各時代のいろいろな様式の建物があります。
この蔵づくりの町並みは平成11年に文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたそうです。





蔵造りの店をあっちに寄りこっちに入りして、ぶらぶらしながらとりあえず当初予定の縮緬の端布はゲット。
表通りからちょっと入ると、川越のシンボル「時の鐘」。





「時の鐘」は酒井忠勝が藩主だったときに建てられた物が最初と言われてますが、現在の鐘楼は川越大火の翌年に再建された明治時代のものです。
下をくぐると、薬師神社。この鐘楼が神社の鳥居代わりになっちゃってる・・・?




お参りが済んだら、時の鐘のすぐ下の右門というお店で大好きな「いも恋」まんじゅうをゲットです。
「いも恋」は山芋ともち粉の皮の中においもと粒あんの入ったまんじゅうです

箱に入ったお持ち帰り用もありますが、ほかほかの「いも恋」を1個から売ってくれるので、mgmgしながら歩くのもまたグッド♪



時の鐘への曲がり角には蔵造りのお酒屋さんがあって、そこでは地酒や地ビール、地サイダーを売ってます。

地ビールの「コエドビール」には「伽羅」「瑠璃」「白」「漆黒」「紅赤」の5種類ありますが、そのうちの「紅赤」はサツマイモを副原料に使っているそうです。

そのせいか、一番値段が高い・・・(笑)

「時の鐘サイダー」というのもあります。買ったらお店の人がすぐにふたを開けてくれようとしたので、結構歩き飲みする人もいるんですね☆
そういえば空瓶を持って入ってきた人もいました。。。

というわけで、本日の戦利品はこれだ~!


ゆーっくり川越、なかなかよかったです♪
・・・って、「母の日」で行ったはずなんだけど、自分ばっかり楽しんじゃったかな(^_^;)