2015年3月5日

「今川氏 ~駿府を愛した戦国大名~」展に行ってみました♪

珍しく&急に箱根の山を越えることになりまして・・・
陽射しも春めいて(そして当然花粉も活発になった笑)青空の下、新幹線に乗って静岡の街へ。





まさに今年、平成27年(2015年)は徳川家康公薨去400年ということで、街のあちこちに幟や看板が掲げられたり、いろいろとイベントが開催されたりしています。

その400年祭顕彰事業も兼ねて、静岡市が建てようとしている歴史文化施設の「さきがけ事業」ということで、、2月20日(金)~3月15日(日)の期間、静岡市役所本館1階の市民ギャラリーで「今川氏 ~駿府を愛した戦国大名~」展が開催されているというので、寄って見ることにしました。

静岡市役所本館の建物は文化庁の登録有形文化財だそうで、ドームがすごく素敵!
内部にも古めかしいシャンデリアやステンドグラスがあって、とても重厚な感じです♪





・・・なんで、家康公薨去400年で「今川氏」?

ということはさておいて、今川氏については後年に「公家風で軟弱」のような実態とはかけ離れたイメージが刷り込まれてしまったせいか、どうも静岡では今まで「駿府=家康公」のイメージが強いような気がしていました。

が、やっと「先進的な領国経営を行い高度な文化を持った駿河の太守 今川氏」に陽があたるか~!という感じです♪

入場料は一般200円、70歳以上100円、中学生以下は無料。
もちろん内部は撮影禁止。

ところが受付で聞いてみたら、パンフレットも出展目録もないとのこと。
まぁ、この値段でしたらそんなもんかもしれませんが・・・何を見たのか覚えてられるかな(^^;)





あ、この写真は会場の外の廊下から見えるものを撮影したものです☆

展示物はパネル展示主体で、全部で小部屋3部屋と、思ったよりは割と見ごたえのあるボリューム。

駿河の地理的状況や駿河守護職としての今川氏の初代・範国からの歴史にさらっとふれた後、7代氏親と妻の寿桂尼、8代氏輝、9代義元と軍師雪斎、10代氏真といった、いわゆる「戦国時代」にスポットを当てて、さっくりと丁寧に説明がされています。

欲を言えば、「花倉の乱」や「河東の乱」、甲相駿三国同盟なんかにも、もっと突っ込んでほしかったな~と思いつつ・・・

この展示会としての目玉は、縁の寺々に納められた氏親公や義元公、雪斎軍師や連歌師の宗長の木像のようです。
綺麗に彩色も施されていて、生前はこんな感じであったのかなぁ・・・?

木像の他には、今川家に関連する文書類、寺社や商家に出したものや、氏親公が定めて東国では最古の分国法といわれる「今川仮名目録」などもありました。

文書類で特に惹かれたのは、寿桂尼の「帰」(とつぐ)印の朱印が押されたかな文字の朱印状!
夫の氏親が亡くなった後、息子の氏輝が成人するまで政務をとりしきった状況がまざまざと伝わってくる書状でした・・・☆

そんなこんなで、じっくり時間をかけてゆっくり堪能してしまった「今川氏」展でありました、のですが・・・





今回の展示の中でいちばん自分のツボにハマッたのは、実は竹千代君(後の徳川家康公)が駿河の今川館において13歳で元服した際に着用したという、義元公誂えの「緋縅の胴」(スミマセン、うろ覚えです)。

やっぱ、徳川に行ってしまった(^^;) でも大人のものより一回り小さくて、カワイイ!
撮影できなかったので、お見せできないのが残念☆

展示会場の終わりのアンケート回収場所には、季節柄?とても豪華な御殿雛と天神雛がかざられていて、これは撮影OKでした♪




さて、展示を見終わって、せっかく静岡に来たので、駅ビル内のお店で丸子宿名物のとろろ飯を美味しくいただきながら展示のことをツイートしたら、静岡在住城ともフォロワーのさらさんが気がついて、声をかけてくれたので、急遽その夜に一緒にお食事することに!





夕暮れの静岡駅前「竹千代君」像を横目に、さらさんチョイスの豚&チーズ料理の美味しいお店に行って、城バナいっぱいの楽しい静岡ナイトを過ごしました。

持つべきものはよき城ともさん?!さらさん、ホントにありがとう~!