2016年4月2日

花盛りの皇居

もう1年半も前になりますが、平成26年の春と秋に、天皇陛下の傘寿の記念ということで、桜や紅葉の綺麗な乾通り(坂下門→宮内庁庁舎前→乾通り→西桔橋→乾門or東御苑)のコースが特別に公開されました。

この乾通りのコースには、室町時代後期に太田道灌が築城した頃の面影を残す道灌堀や西桔橋門の枡形石垣などがあって、普段は公開されていないだけに、お城好きにとっては「ぜひ行かなくちゃ」なチャンスです♪






ところが、ワタシはこの時、秋の紅葉の時期の一般公開しか行けなかった(そのときのブログ記事 → 「江戸城(皇居)乾通り一般公開!」 )ので、春の公開も行きたいな~と思っていたところ・・・

今年、2年ぶりに春の乾通り一般公開があるよ~!というニュースが飛び込んできまして、急遽ばあちゃんを「花見に行こう」と唆し、やってきました東京駅!




相当の混雑が見込まれるので、開城の1時間前に皇居前広場に着いてみると・・・

あれ、全然行列がみえないぞ?!




おかげで、行列様のコーン越しではあるけど、ゆっくり二重橋&伏見櫓がみえまする(^^)/




お堀端に松の緑と桜の花が映えてます。ちょっとお天気があまりよくないけど・・・




今回のコースの入り口である坂下門にも、まったく並ばずにすんなり入れちゃった!
これは、降りそうでなんとか振らずにもってる、このお天気のおかげですかね~☆




富士見櫓も、他の人々にさえぎられることなく、ばっちり♪

江戸城天守が明暦の大火で焼失してしまってから、代わりに天守の役目を果たした三重櫓。
こちら側(外側)からのアングルは、なかなか見れません☆




富士見多聞櫓も桜に彩られながら、高石垣の上にしっかり見えて美しい~!
開放されている反対側(東御苑側)からはこんな風にはみえません。




高石垣の下に横たわる蓮池堀の向こうには、これまた特別にしか見れない西桔橋が。
元は名前のとおりの木の跳ね橋だったようなんですが、現在は普通の橋になってます。

それでも橋脚の石垣が、跳ね橋だったことを忍ばせてますよね。






それにしても、桜よりも遺構ばっかり見てる☆
ちょっとはお花見らしく・・・桜が盛りの道灌堀。
前回は紅葉が落ち着いた風情だったけど、今回はやはり華やかです!



(→ 前回来たときの記事はこちら!




西桔橋の上から蓮池堀と高石垣&富士見多聞を見たところ。
結構、堀の幅広いですね。で、せっかく桜が咲いてるのに、写真でカットしちゃってるという(^o^;)






石垣好きにはたまらない西桔橋門枡形の二段石垣。





枡形の坂を登りきって本丸に入るところでは、つい石垣刻印を探しちゃう。
結構みんなスルーしちゃうんですけどね☆







いつもはほとんど人がいなくて閑散としている天守台も、さすがにこの日ばかりは大賑わい☆
外人の方も結構いらしてて、ちょっとうれしかったりして。




天守台の上から北側を眺めると、北桔橋門の向こうに北の丸公園。
武道館の「金のたまねぎ」が燦然と輝いてる!

昔、「正午になるとあのたまねぎが2つに割れて、中から桃太郎が出て来るんだよ」って言われて、素直~に信じちゃったコドモでした・・・(笑)





本丸の御殿があったあたりは今は芝生が広がっていて、桜が満開!
やっとお花見らしくなってきました(笑)





よくよく見ると、ソメイヨシノだけではなくて、いろんな種類の桜が植えられています。
枝垂桜もちょうど花盛りでした♪




そこからはお決まりのコースで、本丸休憩所でひと息いれ、その裏手のある高石垣の上の展望台から白鳥濠や二の丸、その向こうの大手町方面を見渡したあと・・・




天守台の脇を通って北桔橋門から外に出ます。




門を出て北桔橋の上で横を見ると、平川濠の水に映える高石垣の美しい折れから、横矢がビシバシかけられるのをひしひしと感じます(^^;)




橋を渡って左に進むと乾門。蓮池濠から天守台に向わずにまっすぐ進んだ人たちは、ここから出てきます。

この門の正面から北の丸公園に入れます。




公園内の池に映る桜。幻想的で素敵でした。
ただし、池畔に人が多すぎ(><)

池を渡って、千鳥ヶ淵側の土塁を登ると・・・





おお!これぞ桜の名所千鳥ヶ淵!





濠に沿って満開の桜がずっと続いています。






お濠に沿った石垣が桜の間に見え隠れしているのも、「江戸城の桜!」という感じで、風情があって
良き哉良き哉♪




しばらく桜を堪能しながら土手の上を歩いていくと、やがて武道館のそばの田安門に出ます。
ここでも、門の前の桜には、写真を撮る人だかりが・・・




田安門を出るともうそこは九段下なので、お昼ごはん食べて、地下鉄乗って帰宅!♪
ばあちゃんと久しぶりのお出掛けだったので、お城散策っぽさは薄~くなっちゃいましたが、今年の花見をゴージャスに堪能しました。

もっとお天気がよければ桜ももっと綺麗だったと思いますが・・・ ← 贅沢!


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2016年3月25日

「ゆる鉄部」の部活動は、鉄道ムードのカレー店♪

昨年、うちのじいちゃんが倒れて入院し、年末に亡くなるなどいろいろばたばたしていて、すっかりSNSにご無沙汰していましたが、やっと少し落ち着いて目が向くようになってきました。。。

というわけで、久々にブログ書き復活です☆

昨夜は、お城めぐりの趣味でいろいろとお世話になっている「城メグリスト」こと萩原さち子さんに誘っていただいて、「ゆる鉄部」精鋭?4人で祐天寺にある「鉄道ムードのカレー店 カレーステーション ナイアガラ」に行きました。

閉店時間が20時と早いので、仕事を定時で切り上げてダッシュ!祐天寺駅の改札で待ち合わせてお店まで歩いて5分ほど・・・

あったあった!遠めにもよくわかる鉄道グッズを飾ったお店☆





まず眼に入るのがお店の前においてある踏み切り。お店の脇の「待合室」の入口にはみどりの窓口の看板。中に入ると「愛国駅」のホームの駅名表示板。そしてお店のウインドウ内に大きな「デゴイチ」の顔。。。

そして、それらがすべてホンモノ~!!!

鉄道は好きだけど「鉄ちゃん」ではないよ☆・・・の「ゆる鉄部」メンバーも、これにはテンション上がるしかない!まだお店に入ってないのに・・・(^□^;)

ひとしきりお店の前で写真取りまくってから、今度はいよいよ店内へ。
ちょっと狭めのお店の入口も、おそらく電車の中で使われていた折りたたみ式のドア。

入ってすぐの券売機でまずは食券を買います。メニューは「カレーステーション」の名の通り、カレーとトッピング、それに飲み物です。

カレーは「昭和の味」ナイアガラカレー、洋食屋のカレーピラフ、大辛の超特急カレーとありますが、ここは萩原さんのオススメで4人とも「新幹線カレー」をチョイス。

小さな店内はカウンター5席と、本当に使われていた4人掛ボックスシートが3つ。座席の上には網棚。壁には機関車のプレートが飾られています。



このお店の「駅長さん」によると、このプレートのうち一番上の「C57117」の機関車は、1973年宮崎で昭和天皇がご乗車された「日本最後の国鉄蒸気機関車牽引のお召し列車」を牽引した機関車なんだそうです。

また、2番目の「E104」は動輪5軸を有する機関車で、5両しか作られなかったうちの1両のものだそうです。

ほかにも壁にはいろいろとお宝がかかっております。それらをぐるっと見渡しながらカウンターの方を向きますと・・・




カウンターに窓口が・・・!
そして窓口の奥にある発券棚?のなんとレトロなこと。中にある切符もホンモノ?の硬券。

厨房との境には「定期券はハッキリ見せましょう」www


 


電話までレトロ(笑)
何の変哲もなく見えていたカウンターテーブルも実はガラス張りになっていて、中にNゲージやらスイカペンギンやら・・・☆




さて、ひとわたり店内に興奮した後で、ボックスシートに座って談笑しておりましたらば、店員さんから「カレーが参ります」のアナウンス。

見ると、カウンターからそれぞれのテーブルへと伸びている線路の上を、機関車に運ばれてカレーや飲み物がやってやってくる!

 



4人が注文した新幹線カレーは、前回の ゆる鉄部活「鉄道居酒屋」 でもお目にかかった新幹線のお皿に乗ってやってきました。機関車に牽引される新幹線・・・(^w^)

そしてこの、ゆる鉄部員萩原さんと岡田の殿のうれしそう~な顔!




次々にやってきた4人分の新幹線・・・
並べると壮観です!このスピード感(笑)





このお店「カレーステーション ナイアガラ」の駅長さんもとても素敵な方で、わざわざ席まで来ていろんな雑誌や写真を見せてくれて、このお店に飾られている品々の説明や、お店をはじめたわけなど丁寧にお話してくださいました。

小学校2、3年生の頃、戦争で東京から富山に疎開をしたそうなのですが、その出発のときにお母様が食料の乏しい中ヤミ米を調達してきて、代用品を使ったりしてカレーライスを作ってくれたのだそうです。

そして、疎開先ではなかなかなじめなくて、いつも列車を眺めては、東京に続いているその鉄道で東京に戻って懐かしいお母様のカレーを食べたい」と思っていたのだそうです。

それで、後年、渋谷の東急文化会館(今のヒカリエ)にあったレストランで修行しながら、鉄道工場や国鉄即売会などで鉄道グッズを集めて、「鉄道ムードとお母様のカレー」を味わえるお店を開店したとのこと。

だから、カレーの味は「お母様のカレー」にこだわっているというだけあって、昔懐かしい、とろっとしたカレーでした♪

さて、そんなこんなで閉店時間の20時まではあっという間に過ぎてしまって・・・

それでも未練がましくお店の前で、4人で大撮影大会を繰り広げていたら、駅長さんが出てきて「実は、大きな動輪がお店には置けないので、ちょっと離れたところにある幼稚園の敷地を借りて飾ってあるんだよ」と教えてくれました。

で、お店から歩いて2~3分離れたその場所に行ってみると、幼稚園の敷地の中でライトアップされた、はからずも見事な夜桜と、その向こうに現れた・・・




先ほどお店の中に飾られていたプレートの中にあった「C57117」お召し列車の主動輪!
しかもぴかぴかに磨かれているし、ちゃんとレールの上に乗ってるし。

よくみると周囲の柵は枕木だし、中に敷かれているのはどうみても線路の敷石だよね?!
いやはや、徹底的にこだわり抜いている駅長さんにびっくりぽんですわ(^o^;)

お店自体は、鉄道ファンじゃない方でもくつろげるような雰囲気で、実際この日も地元のおじさんおばさんたちがフツーにカレーを食べに来てる感じでしたし。

今度は、お店貸切で「ゆる鉄部総会」でもやりますかね・・・そんなお店でした♪
また来ますね!


おまけ:動輪に夢中なゆる鉄部員の面々☆





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